PRODUCTプラスチック焼結多孔質体

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PRODUCTプラスチック焼結多孔質体

プラスチック焼結多孔質とは

精製したプラスチック粉末を原料とし、焼結・成形したものです。形体には連続気孔があり原料を管理・選択することにより気孔径気孔率を変えることができます。
金型に原料を充填し加熱することにより、隣接し合う粒子間が適正な状態で融着した時点で冷却をすることにより、平均的な気孔をもち網目構造を織りなす多孔質を作りだします。

POINT: 気孔径はある程度の範囲内で調整できますので用途に合わせて原料を選択することが可能です。

取り扱い原料

主にポリエチレンとポリプロピレン、一部EVA・PEEK・PTFE、また、お客様よりの特殊原料を取り扱っております。

POINT: ニーズに合わせた組み合わせにより任意の気孔径が製造可能です。さまざまな用途にご利用いただけます。

ポリエチレン
ポリプロピレン

オーダーメイドの成形が可能です

ポリエチレンを原材料としたPE（LD）、PE（HD）、PE（UHMW）ポリプロピレンを原材料としたPP、エチレン-酢酸ビニル共重合体を原材料としたEVA 5種類の焼結多孔質体タイプがあります。
ニーズに合わせた注文成形が可能で、組み合わせにより任意の気孔径が製造可能です。
いずれも、軽量かつ強度に優れ、さまざまな用途にご利用いただけます。

多孔質体の種類・性質

グレード	PE(LD)	PE(HD)	PE(UHMW)	PP
材質	低密度ポリエチレン	高密度ポリエチレン	超高分子量ポリエチレン	ポリプロピレン
平均気孔径 (μm)	100 200	25	5 15 20 35 60	80 100 250 600
気孔率（％）	30～50
耐熱温度 (℃)	80～100			100～130
日光の影響	白化	白化	–	白化
弱酸の影響 ※2	△	◎	○	×
弱アルカリの影響 ※2	△	◎	◎	×
有機浴剤の影響 ※2	△ 60℃以下	△ 80℃以下	△ 80℃以下	△ 195℃～204℃

※１：ASTM　D2117　※２：ASTM D543
(データは自社測定結果及び、日本規格協会「プラスチック材料選択のポイント」より)

圧力損失と流量

PEとPPは材質を、 5～600の数字は気孔径を表します。	1ℓ/min	3ℓ/min	5ℓ/min	10ℓ/min	20ℓ/min	40ℓ/min
PE 5	1.25	5.66	–	–	–	–
PE 15	1.06	4.70	–	–	–	–
PE 25	0.08	3.80	–	–	–	–
PE 100	0.03	0.15	0.31	0.64	2.31	–
PE 200	0.01	0.13	0.27	0.36	1.53	6.66
PP 100	0.02	0.15	0.31	0.68	2.57	–
PP 250	0	0.06	0.14	0.29	1.16	4.61
PP 600	0	0.04	0.09	0.21	0.91	3.92

(データは自社測定結果による)

焼結品用途説明

フィルター（濾過） 液体または気体に混ざっている異物を細かい穴がたくさんあいた多孔質に通して、穴より大きな異物を取り除きます。 エアフィルター 液体フィルター プレフィルター エンジンオイルフィルター 試験フィルター（医療用）

サイレンサー（消音効果） 発生した音を減らす装置で様々な機器に対応している。主に工業用ロボットやコンプレッサー等の産業機器によるエアー音の消音材（サイレンサー）として利用されています。 消音材 吸音材

リザーバー（吸液・保持） インク、液体芳香剤、液化ガスなどをためておくリザーバー毛細管現象を利用したペン先などで利用。 インキ吸蔵 100円ライター芯 芳香剤 ペン先（蛍光ペン・特殊ペン・ハンコタイプ）

止水用フィルター（空気は通し液体は通さない） 医療用吸引器の廃液処理に使用され、真空ポンプからひかれた空気は止水用フィルターを通過しますが、廃液が通過すると一瞬で膨張し吸引をストップさせ真空ポンプを保護をします。

バブリング（発泡体） 浄化槽用散気装置や観賞用金魚・養魚用水槽散気管などの機能を持っております。更に後処理することにより、表面張力を弱めバブリング効果を上げることも可能です。 金魚のブクブク 散気管 酸素吸入用加湿器

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